初心者の方へ〜弓道とは
 弓道とは、「胴着+袴」もしくは「着物+袴」姿で数十メートル(正確には28メートル)離れた的に向かって矢を発射し、当てる競技。弓道をよく知らない人でもこれぐらいのことは知っていると思います。しかし、これだけでは弓道のほんの一面を表したにすぎません。柔道、空手道、剣道などと同じく弓道も精神性を重んじる「道」なのです。この「道」については、今は頭の片隅に置くことにしておいて、まずは弓道を始めるに当たってどんな用具・服装をして、どんな練習をしていくのかだけを紹介しましょう。

 まず服装ですが、白い胴着に袴、白足袋というのが基本スタイルです。始めたばかりのころはジャージ姿に白いソックスなどでも構わないと思います。ただし、道場は礼を重んじるところであり、裸足で道場を歩き回ったり、半ズボンで弓を引いたりするのはダメです。

 用具ですが、弓と矢のほかに「ゆがけ(かけ)」と呼ばれる弓道専用の手袋が必要です。弓道は右親指の根元に弦を引っ掛けて引くのですが、素手では痛くてとても引けません。そのため鹿革で出来た「ゆがけ」をつけて右手を守ります。弓・矢・ゆがけは、始めた当初は道場の備品を使えますが、弦を持って引っ張るゆがけは微妙な感覚が必要とされるため、早めに自分専用のものを買うことお勧めします(初心者用で\15,000前後〜です)。

 次に、「射法八節」という手順を身につけねばなりません。射法八節とは射位(弓を引く立ち位置)でスタンスをとる「足踏み」から、矢を発射した後しばらく動かない「残心(身)」までの8つの動作をいいます。

1.足踏み 2.胴造り 3.弓構え 4.打ち起し
5.引分け 6.会 7.離れ および 8.残心(身)

 この射法八節をきちんと身につけないと、実際に矢を発射することはできません。弓道では「正射必中」といって、正しい射形(射法八節)を身に付ければ、矢は必ず的に当たる、といわれます。正しく射法八節を身に付けることは基本中の基本なのです。矢をつがえずに射法八節を繰り返し、体に染み込ませます。

 では、射法八節を一通りマスターすれば、次は的前(実際に矢を発射する立ち位置)へいける・・・とはなりません。巻わらといって、わらを束ねた米俵のような標的に向け、1.5〜2メートルほど離れて矢を発射する練習があるのです。射法八節を覚えたといっても、矢をつがえずに行う射法八節と、矢を実際につがえた射法八節は感覚が違います。矢をつがえ、ある程度まっすぐ飛ばす技術を、この巻わらで身につけないと、的前で引いてあらぬ方向に矢が飛んでいっては大変なことになります。

 巻わらで練習を繰り返し、指導者から「OK」が出れば、いよいよ的前デビューです。射位に立ち、的に顔を向けるあなた。最初の1本は見事的中するかそれとも、とんでもない方向に飛んでしまうか・・・。その先は、中央クラブに入会して自分の目で確かめてください。会員一同、お待ちしています!